14/12/12

北風すさぶ季節となりました。

時の流れは早いもので、11周年を迎えた春から8ヶ月が過ぎ去り今に至ります。

10周年を終えた頃から、11年目は今までやったことのないことをやっていきたい...ずっとそう思っていました。

47都道府県ライヴはひとつの夢でした。

それを実現することができたのは、支えてくれた多くの人達の力でもあります。

Dの5周年の時も、メジャーデビューという長年の大きな夢を叶えることができて、あの時も言葉にならない喜びが生まれました。

それから6年の月日が経ってしまったけれど、各地でずっと待っていてくれたみんなに感謝の気持ちを込めてライヴをし、そして握手で直接お礼を伝えることができて嬉しかった!

ひとつのバンドを長く続けられる秘訣は、まず思いやりを持ち、メンバー間の気持ちがひとつであること。

そしてバンド自身が強く、大きく成長して行く姿を見せられることだと思います。

自分たちの求める姿、そしてファンが求める姿。

僕は今もDに限界を感じていません。

勿論アルバムを作り終えた時点では、それがその時の全てだとは思っています。

ですがそれが本当の意味での限界であれば、なにもかもが止まってしまうでしょう。

結果、メンバー同士の意見が食い違ったり、将来性を見据えた末、脱退や解散に向かうこともあるのかもしれません。

ひとつのことを長く続けるということは、ただその事柄を愛しているだけでは続けられないことも理解しています。

だからこそ好きなことは仕事にしない方がいい、そう考える人も少なくありません。

また、やってみて分かることもあるのでしょう。

夢を見始めた頃の理想と現実の溝はとても深いものです。

東京に出て来て、何度も挫折しそうになったこともあります。

楽で平坦な道なんてどこにもありません。

夢を目指し、夢を実現させている人の多くは、みんな簡単に辿り着いたわけではないと思います。

人の何倍もの努力をし、くじけても何度でも起き上がったではないでしょうか。

夢を口にすることで嘲笑われることもあります。

そういう人は最初から無理だと決めつけているからこそ人を嘲るのです。

また自分が成し得なかった夢を人が実現させた時、今度はそれが気に食わないのでしょう。

きっと、どのジャンルにおいてもひとつの功績を残した人というのは、自分の長い時間と引き換えに夢を手にしているのだと思います。

限られた時間の中でどれだけの時間を費やすか。

それができたからこそ、今の自分があるのだと思っています。

ただ音楽が好きなだけでは続けられない世界。

それでも自分の表現したい音楽、そして世界があるからここまで来ました。

そんな中、夏ツアーの途中で病状が悪化し、結果みんなを心配させてしまったり、バンドの活動を一時的にストップさせることになったのは、本当に申し訳ないと思っています。

もうこれ以上表現したいものはない。

そう思うことがあれば、そこで終止符を打つのも良かったのかもしれません。

けれど僕はまだまだ伝えたい想いがたくさん、たくさんあります。

そしてDを待っていてくれる人がいる。

誰がなんと言おうと、僕らを愛してくれる人がいるならば、それは何より大きな糧となります。

誰の為に歌うのか?

僕は自分を含め、Dを愛する人の為にこの先もDを続けたい。

長い間、心に留めておいた気持ちをみんなに伝えることができた時、安堵の想いがありました。

表現したい世界や気持ちがどこまでも広がっていくのに反し、身体は壊れてしまう...

それを伝えることもできないまま走り続けて来ました。

活動を止めるというその短い言葉を、ステージで口にすることがどれほどに怖かったか。

今までの重大発表は、明るい未来へ向けたもの。

どれもDが空を飛ぶための羽の一片であったからこそ、尚更のことでした。

あの日の涙、悲痛な声と想い...痛いほど胸に刺さりました。

それから一ヶ月の製作期間を経て、再び始まった冬ツアー。

お互いを強く求め合うように、今まで以上に僕らの絆は深まったと感じました。

人は時に、失うことでより一層、大切な存在だと気付かされることがあります。

何も変わらないものなんて本当はどこにもなくて、全ては常に動き、変化しています。

この12年間に僕らも変わったし、みんなの人生も大きく変わったのではないでしょうか。

目まぐるしく交差する日々の中、それでもDに出逢い、Dを求めてくれたことに感謝しています。

Dの楽曲、世界は物語性を強く打ち出していますが、実際にも伝えたい想いが溢れているのです。

目に見えない遺伝子が伝えるものとは別に、人は生まれて目にしたり、手に取ったり、心を重ねることで成長していきます。

僕もみんなと出逢って日々成長して来ました。

みんなから伝わる熱い想いが曲を生み、歌詞を生み、そして世界が構築される。

言葉にすれば軽く聞こえてしまうかもしれないけれど、これは本当の気持ち。

一人一人が僕らを支え、そして僕らもみんなを支える一部になれていると思っています。

自分たちだけが前線で無休で戦っているんじゃない。

みんなも戦っている。

そして信じているからこそ、みんなにDの未来を委ねることも必要なんだ。

今はこう思っています。

ドライツェンが太陽に焼かれ世界を後にした時も、四騎士は戦い続けた。

そしてみんなも気持ちをひとつに、城を守り続けた。

ヴァンパイアストーリーで描いて来た世界は僕の想像の世界だけど、12年間で培ってきた想いは本当の未来を見せていたのかもしれない。

だからいつの日か絶対に復活を遂げ、またみんなの元に帰って来ます。

愛するみんなの側にいることが、僕にとっての人生そのものだから。

明日はツアーファイナル、舞浜でのライヴです。

この日は、メンバー、そして制作を含めた関係者の方々との度重なる話し合いの結果、時間配分やその他様々な演出面を踏まえた上で、アンコールなしの本編のみのライヴとなります。

しかしながら、曲数は47都道府県のどの会場よりも多く予定しています。

舞浜という会場の特性をフルに生かした演出をし、必ず満足させるライヴを約束します。

ですのでアンコールという形じゃなく、最初から最後まで本編でその力を、声を、想いを!

全て出し切るつもりで挑んでください。

互いの胸に深く刻み付け、一生忘れられないライヴにしような!!!